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頂上決戦 vsモー商編 ついにモー商の門をくぐろうという時、夏焼がチラと須藤の顔を見た。 すると須藤もまた夏焼の方を向き、不敵な笑みをニヤリと浮かべた。 そこが例え地獄への入り口だったとしてもこれ以上頼りになる男はいないだろう、と思わせる良い笑顔だった。 正直に言えば夏焼に不安な気持ちが無かったわけではない。 他の誰よりもモー商の強さ、凶悪さを知っている男だからこその不安だった。 ましてや今回の事は腑に落ちない事が多すぎる。 だが。 須藤のこの笑顔はそんな不安を吹き飛ばし背中に伝う冷や汗を武者震いに変えてくれるのに充分な笑顔だった。 「行きますか。」夏焼が笑顔で言う。 「ああ。」と答えた須藤がそびえ立つ校舎をギラリと睨んでもう一度笑った。 頂上決戦 vsモー商編2 堂々とモー商の校庭を顔色一つ変えずに進んでいく二人を 10人程の男達が指や首の関節をポキポキと鳴らしながらぞろぞろと出迎えに来る。 「須藤に夏焼か。よく来たな、クク・・・ここが地獄の一丁目、無く子も黙ると言われるモー商だ。 俺達に逆らったお前らに相応しい死に場所だろ?ククク」 そう言って低い声で笑う男達は先ほどの商店街で襲ってきたチンピラ共とは違い、 一見してクセのある連中だと見てとれる。 顔に傷のある男や拳に巨大な拳ダコがある男、耳がつぶれている男もいる。 皆それぞれ腕に覚えのある者達なのだろう、誰一人として得物を持っているような奴はいない。 須藤や夏焼ごときは自分一人で倒して名をあげてやろう、と野心満々の目つきを二人にギラギラと向けている。 普通の人間なら震え上がる場面にも関わらず、須藤は顔色一つ変えずに夏焼に告げた。 「お前は約束を守って無傷で俺をここまで連れてきた。ここからは俺の好きにさせて貰う。良いな?」 「ああ、頼りにしてるよ。須藤くんw」 その言葉を聞いた須藤が顔を下に向けて「ふふ・・・ふふふ」と笑う。 その様子を見た夏焼が一歩、須藤から距離を取る。 爆発のスイッチが入った時の須藤を誰よりも知る男の行動だった。 モー商の中でも精鋭と呼ばれている自分たちを前にして笑う須藤の態度に苛ついたのか 耳の潰れた男が 「てめえ!天下のモー商をナメてんのか!!」と俯いたままの須藤の胸ぐらを掴みに来た。 頂上決戦 vsモー商編3 その男が真横に側転する。 須藤の右の掌底を喰らって男は地面に叩きつけられる・・・事さえ許されなかった。 須藤が掌底とほぼ同時に繰り出した左の前蹴りを更に喰らった男は モー商の10人の男達のど真ん中に吹き飛んでいったのだ。 足元に耳の潰れた男が転がってきたのを何が起こったのか理解出来ずに覗き込もうとした男がいた。 巨大な拳ダコを持つその男が見たものは気絶した仲間の顔では無く、須藤の膝だった。 メキメキッ!と骨のきしむ音を立てて男は自らの歯を撒き散らしながら 綺麗な後転を決めて地面に腹から落ち、大の字になったままピクリとも動かなかった。 「ナメてるのはてめえらだッ!!ベリ高の須藤と夏焼が挨拶に来てやったぜ!!!」 最凶最悪と詠われたモー商のど真ん中で須藤が吠えた。 頂上決戦 vsモー商編4 須藤から離れた位置にいた男は、そのあまりにも凄まじい須藤のパワーに唖然としていて 自分に何が起こったのかさえ知らなかっただろう。 音も立てずに近づいてきた夏焼に気付く間もなく、白目をむいてその場に崩れ落ちた。 気配に気付きどよめく男達の急所を夏焼の貫き手が正確に射貫いていく。 続けざまに3人の男達を昏倒させた夏焼が次の獲物を求めて振り返った時、 その場に立っている者は、おびただしい返り血を浴びた須藤ただ一人だった。 「うおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」 足元で須藤のズボンにしがみつく男に真上から踵を振り下ろした須藤がギラリと笑った。 須藤のただ一つの弱点・・・それは優しさだ。 色んな状況を考えすぎてしまい、その力を100%使う事が出来ないでいる。 だが今回は違う。 こうなった時の須藤の強さが、熊井に勝るとも劣らない力を発揮する事を知っているのは 須藤自身よりもむしろ夏焼の方だった。 「やれやれ、熊井くんと云い須藤くんと云い我が校にはとんでもない化け物がいるもんだねww」 「くっくっく」と呆れたように笑う夏焼に須藤が 「おい!俺をあんな巨大怪獣と一緒にするんじゃねえ! …それから俺をゴリラ呼ばわりしたらお前にも脳天チョップ喰らわすぞ」 その言葉に耳を貸さず「さて」と言って周りをキョロキョロと探し回る夏焼が 一人の呻き声をあげている男に目を止め 「良かったァ!さすがモー商の精鋭、ゴリラの一撃を喰らって意識があるとはねw」 「おい!今なんつった?」 頂上決戦 vsモー商編5 夏焼は意に介せず男の頭を自分の片膝に膝枕するような形にして 「大丈夫ですか?」と優しく聞く。 そしてポケットから自宅の鍵を取り出し、先の尖った方を男の目にピタリとあてた。 「僕らの友達がお邪魔してる筈なんですが、どこにいるか知ってますか?」 優しそうな笑顔で聞く絶世の美少年に怯えた男が暴れそうになるのを髪の毛を押さえつけて夏焼が再び聞く。 「暴れない方が良いですよ、失明しちゃいますから。・・・で、さっきの質問ですが」 「どこにいるのか、早く言わないと殺す。」 夏焼が低く静かにそう言い放ち、鍵を持つ指に力を込めたときだった。 「探ス必要ハナイヨ」 闇の中から男が現れる。 気配すら感じさせずにその男は二人からわずか数メートルの位置に立っていた。 須藤より一回り大きいその男は筋肉の付き方も須藤でさえ見劣りしてしまう程、逞しい体つきをしている。 梅田から話は聞いていた。 こいつこそあのキュー学最強と呼ばれた梅田を倒した男、JJ。 恐るべき中国拳法の使い手だ。 「私ガ案内スル。ツイテ来イ。久住サンガオ待チカネダヨ」 中国訛りのJJがそう言って背を向ける。 「久住??ちッ・・・そういう事か・・・」夏焼が誰にも聞こえない声で呟いた。 頂上決戦 vsモー商編6 熊井と矢島は先にモー商の門をくぐった二人と違い、ただ全力で駆け抜けていっただけだった。 最凶最悪と恐れられるモー商の入り口も、この怖いモノ知らずの男とただのボクシングバカにとっては 何の感慨も無い単なる校門でしかなかった。 左右に十人程の男達が倒れているのが見える。 そこすら倒れている男をピョンと飛び越しひたすら全力で駆け抜けて行こうとする矢島に熊井が 「待て。」と声をかけて立ち止まった。 それを聞いた矢島もピタリと立ち止まり、シッポを振る犬のように熊井の方を向いておとなしくしている。 右側に倒れている男達は血まみれで呻き声を上げて苦しんでる奴もいる。 一方左側に倒れている連中は一見して傷跡など無く、綺麗な外見のまま意識だけを失っているように見えた。 熊井は重傷そうな右側の男達には目もくれず、左側に倒れている男の脈をそっと取った。 男の耳の下の急所、露霞と呼ばれる部分に深く突き刺さったであろう貫き手の跡がある。 「ふん、手加減はちゃんとしているようだな夏焼・・・」 夏焼の戦い方は格闘技や武道の類ではない、と熊井は思っていた。 あれはそう・・・ただひたすら相手を壊す、もっと究極に言えば人間を殺す為だけの技だ。 何が夏焼をそうまで駆り立てているのかはわからなかったが 夏焼の瞳に宿る、哀しみの黒い炎の事を熊井も薄々は感じ取っていたのだった。 熊井が立ち上がり背中を向けたまま「矢島、案内ご苦労だった」と告げる。 「え?」と聞き返す矢島に熊井の必殺の蹴りが飛んできた。 頂上決戦 vsモー商編7 間一髪、大きく後ろに跳んだ矢島の鼻先を轟音が通過していく。 風圧だけで脳を揺さぶられそうな本気の蹴りだった。 矢島は体勢を大きく崩しながらも反射的にファイティングポーズの姿勢を取る。 「ふん、やっぱり2発目は躱しやがったか」 「たまたま、だと思うよ・・・熊井君、どういう事?」 矢島の頬を伝う冷や汗が嘘ではない事を物語っていた。 しょうがない奴だと言いたげに熊井が頭を掻きながら 「今からなら戻れるだろう?ボクシング部」 ファイティングポーズを取っていた腕を下げて矢島が 「く、熊井君・・・僕の事・・・心配してくれてるの?」 気のせいか瞳がやたらキラキラ輝いてるように見えた。 「あー、うぜぇ・・・」と言いかけた熊井の言葉を遮って 「う、嬉しいな、熊井君みたいな凄い人が僕の事を心配してくれてるなんて・・・ 嬉しい・・・いやぁ嬉しいな」とまるで女の子のようにもじもじと体をくねりながら照れていた矢島が 顔を上げ「でも。」と熊井の目を真っ直ぐに見つめて言う。 「僕は行くよ。熊井君が止めても行く。あの中には愛理がいる。幼なじみの徳永もいるんだ。 徳永の事は・・・梅田にも約束したんだ!あの梅田が・・・泣きながら僕に・・・ 梅田のあんな顔・・・見てられなかった・・・だから僕は行くよ!絶対に行く! もし熊井君が僕の立場だったら・・・ここから黙って引き返せる?」 矢島の瞳にうっすらと涙が滲んでいた。 熊井はボリボリと頭を掻きながら 「チッ、あーめんどくせぇ・・・行くか」 矢島が鼻を啜りながら嬉しそうに返事をする。 「うん!熊井君、・・・あの、心配してくれたんだよね・・・?僕の事・・・痛い!」 頂上決戦 vsモー商編8 ――JJvs須藤―― JJに案内されて2階にある教室に通された二人が見たソレは最初誰だか、いや何かすら理解できなかった。 地べたにぼろぞうきんのように転がったソレは 顔が腫れ上がり、血だらけで目はつぶれ左腕が肘ではない位置から折れ曲がっていた。 髪型と制服からかろうじて徳永らしいと判別するしか無い程無残な姿だった。 教室中に徳永のモノであろう血がべったりと染みついている。 「て・・め・え・・らッ!!」 怒髪天を衝くとはまさにこの事であろう。 低くそう言いはなった須藤の声で教室中の窓ガラスがビリビリと震えた気がした。 血走った目で徳永の元へ歩み寄ろうとする須藤のその行く手をJJがスッと遮った。 須藤は止まらない。 須藤はそのまま全体重をかけた右拳をJJに叩きつけようとした。 まともに受ければ例えどんなに固くガードしようとも吹き飛ぶような突きだった――。 夏焼には嫌な予感があった。 梅田の話だ。 確実に捉えた筈の蹴りが何故か空を切り、その直後にカウンターを喰らう。 まるで得体の知れない妖術を使われているようだったと言う。 JJという中国人に気をつけろ。そう梅田から言われていた。 だがこの距離からの須藤の突きはJJの顔面を確実に捉えていた・・・筈だった。 頂上決戦 vsモー商編9 ――JJvs須藤―― 確かにJJを捉えていた筈の須藤の突きが空を切る。 夏焼は見た。 JJが突きを喰らう瞬間に足や身体を全く揺らさず、ほぼ首だけの動きで相手の拳から紙一重だけずらすのを! まるで残像を残すような一瞬の動きだった。 パンチや蹴りを繰り出す人間はどうしても頭部が揺れている。 相手の足や身体が全く動いてなければ確実に捉えたと思う筈だ。 当たった筈の攻撃が空を切ったように思えても不思議ではない。 そしてJJは同時に須藤の腕の内側に自分の拳を這わせて来ていた! 自分は激しく頭部を振りながらもその突きは正確で恐ろしく鋭い。 これこそ梅田が「妖術」と呼んだ技の正体だ。 その拳はカウンターとなって須藤に命中する・・・。 (まずい!)夏焼が動こうとした。自分の攻撃がこの恐るべき中国拳法の達人に 通用するかどうかはわからない。だが須藤が倒された今、奇襲以外に勝算はあり得ないのだ。 その時、JJが大きく後ろに跳ぶ。 何やら不思議そうな顔で自分の拳を見つめていた。 「一度見たくらいじゃ完璧にマネするっつーワケにはいかないもんだな」 頬をかすめていったJJの拳の跡から伝う血を、指先で触りながらニヤリと須藤が笑った。 夏焼は100%の、いや徳永の姿を見て120%の力を発揮しているであろう須藤の力を見くびっていた。 その自分の判断の愚かさと須藤への感嘆の思いに笑いがこみ上げてくる。 「まったく、すごいゴリラもいたもんだww」 頂上決戦 vsモー商編10 ――JJvs須藤―― 須藤が視線を目の前の敵から少しもずらさずに言う。 「夏焼ィ。後でオマエ脳天チョップな」 「全部終わった後で・・・なら喜んでうけたまわるよ須藤くんww」 須藤はもう一度ニヤリと笑って構えた。 「さあ来い。次は外さねえ!」 利き腕の右拳をやや前に出し左拳を腰に溜める。 サウスポースタイルでの双手突きの構えだ。 須藤のパワーならば突きの威力が半分以下になるこの技でも相手を倒すのには充分だろう。 しかも2カ所を同時に攻撃するこの方法なら、あの「妖術」に対しても有効な手段だ。 次に目を血走らせたのはJJの方だった。 この技を体得するのにどれほど血の滲むような修練を重ねてきたか! それを初見の須藤に破られただけならまだしも、目の前であっさりと真似されたのだ。 「殺シテヤル・・・」 そう言ってJJが一歩須藤の距離に踏み込んだ時 「待て!」 教室の1番前、教壇に腰掛け膝を立ててつまらなさそうに様子を見守っていた男が声をかけた。 モー商の実質的実力NO.2と言われる男―― そして清水からの情報に寄れば、あの高橋に反旗を翻そうとする男、久住だった。
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前へ 今日で18歳になった梨沙子ちゃん。 その梨沙子ちゃんが雅さんに向けている熱い視線。 突然僕が現れたこの状況にもステージに対する集中を決して切らさず、現れた僕なんかには目もくれることなく雅さんをロックオンしたままだった。 すごい集中力だ。 もぉ軍団唯一の常識人で普段のちょっと物静かな梨沙子ちゃんとはまるで別人のような、スイッチがオンになったりーちゃん。 現場で見るりーちゃん。今日も凄い存在感だ。凄すぎるよ・・・ いつものことながら、その姿には圧倒される。 ステージ前の最前中央に陣取っている梨沙子ちゃんは、そのように戦闘モード全開だった。 赤いヲタTに、トレードマークの派手な自作ハッピ。 両手には明るく長い電池式のペンライト(高輝度改造済)。 ハチマキをまわし、首からはタオル、更に腰に刺したうちわとフル装備の梨沙子ちゃん。 うわー、そんな重装備の梨沙子ちゃんを久し振りに見た。 そして、あのよく通る力強い声での完璧なコール入れ。 Buono!ライブ、いつどこの現場でもコールリーダーを務めているのはこのりーちゃん。 それはそうだ。新参の僕が見ても、この人に匹敵することのできる力量のヤツなどいないと思うよ。持っているモノが違う(いろいろな意味で)。 周りを引っ張っていくにはこのオーラが必要不可欠なんだ。 完璧にヲタモードのりーちゃん、いつものようにライブの客席をリードして見事に盛り上げてみせたんだろう。 さすがです隊長。 彼女がいれば現場の空気が出来上がる。 たった一人でそのような熱い空間を作り出してしまうりーちゃん。 さすがあの桃ヲタ連中さえ一目置いている伝説のBuono!筆頭ヲタさんだ。格が違う。 彼女の恰幅(ryも相まってか、見るからにすげー貫禄を纏っているりーちゃん。 新参の僕など彼女の近くに行くことさえ憚られる。 そんな熱いりーちゃんの隣りには、みやヲタさんがもう一人いた。 これまた見るからに熱心な雅さんの熱狂的なファンの方。 一人で8本の赤いサイリウムを駆使している、その小柄な女の子。 ん? あれ誰だ? もぉ軍団以外の人が来てるのか? そんなの聞いてないぞ。 それにしたって、梨沙子ちゃんの隣りはまずくないか? 思いっきりヲタかぶりしてるじゃん。 雅さん推しなのに、あのりーちゃんの隣りに陣取るなんて・・・ あの子、凄い度胸だな・・・ てか、りーちゃんがよく許したな、そんなの。 その小柄な彼女が、桃子さんが僕に向けて発したセリフに反応して振り向いてきた。 振り向いた彼女のその愛らしいお顔。その人は僕の知っている人だったわけで。 お、お、お、おじょ、おじょじょ・・・・・!? バルログとかどこの迷惑キモヲタかと思ったら、お、お嬢様じゃないですか!! 思わずお嬢様のもとへと駆け寄る(隣りのりーちゃんはそれでも雅さんへの集中を決して切らさず)。 「お嬢様!! 来ていらっしゃったんですか!!」 「えぇ。大きな熊さんが呼んでくださったの。特別なんですって」 「熊井ちゃんが、ですか?」 「すぎゃさんのお誕生日もお祝いさせていただけて本当に嬉しくて。さすが大きな熊さんだわ」 「あの熊井ちゃんがそんな気をまわすなんて奇跡・・・」 「このところ大きな熊さんは千聖のことを何かと気に掛けてくださっているの。昨日なんか千聖に5分毎にメールを送ってきてくださったのよ」 目を三日月のような形にしてクフフフと笑うお嬢様。かわいすぎる・・・・ その可愛さ。かわいいにもほどがある。 だが、そのメールって・・・ まさか・・・ 川*^∇^)||<お嬢様のお世話をするために生まれてきたうちが、これからはお嬢様をお守りするから! 高らかに宣言する熊井ちゃん、絶句するなかさきちゃん。 まだ脳裏に鮮明に憶えている先日のそんな光景がフラッシュバックする。 「5分おきにお嬢様の安否確認メール・・・・ 熊井ちゃん・・・・」 本当にそんなことしてたのか・・・ 熊井ちゃん! 5分ごとにメールとか、そんなのお嬢様の迷惑になるでしょ!! なかさきちゃんはそのことを知ってるのかな。・・・いや、知らないわけがないよね。 彼女の反応が怖い。お怒りモードのなかさきちゃん、大学に乗り込んできそう。 で、またいつものように一方的に僕が悪いみたいな雰囲気に・・・ なんでだよ。熊井ちゃんのしたことじゃないか・・・ 「あ、いや、そんなことより! お嬢様!ライブ、楽しんでいらっしゃいますか?」 「もう最高のライブだったのよ! ももちゃんさんにも最初から見ていただきたかったわ」 興奮気味に話すお嬢様。とても楽しそう。 その美しい鳶色の瞳を見て、いま憂鬱になりかけていた僕の気持ちも一瞬で切り替わる。 そんな笑顔のお嬢様が僕に話しかけてきてくださっているんだ。何という幸せ! 幸せだ・・・ このまま時間が止まってしまえばいいのに・・・ でも、そんな幸せを僕がそう長い時間感じていられる訳もなく。 手招きで僕を呼び寄せる人により、その至福の時間は強制終了させられた。 その最前エリアからちょっと下がった立ちテーブルにいたのは、さっきまで僕と大学で一緒だった人。熊井ちゃん。 「ライブ終わるまでに何とか間に合ったねー。でもあとラスト一曲だけどね」 「ありがとう熊井ちゃん、呼んでくれて。一曲でもいいよ。Buono!の曲をライブで聴くことができるんだもん」 「むふふふw」 「なに、その笑いは?」 「いやー、今日のこのライブ、素晴らしいライブだよ」 「やっぱりそうなんだ! でもまぁ、そうだよね。Buono!の皆さんだもん!素晴らしくならないわけがないよ!」 「実はね、このライブ、HDで録画してるんだけど、これはかなり売れそうだなーって思うとさ、笑いがw むふふふー」 ん? どういう意味だろう? 熊井ちゃんが指さした客席後方を見ると、ごつい三脚に固定されているビデオカメラが数台。 なんだ、その本格的な録画態勢は。 そして、そのカメラを操作している男性の姿に僕はびっくりしてしまった。 燕尾服をまとっているその男性。 「し、執事さん!? 何をやってるんですか!?」 「お嬢様の付き添いでこのお店までお送りしにやってきたんですが、こちらの彼女にこのビデオ機器の操作を頼まれまして」 なるほど。これは本来僕がやらされる仕事だったんだろう。 それなのに僕が来ないもんだから、やって来たこの執事さんにちょうどいいとばかりビデオ係をお願い(たぶん命令)したんだな。 人のよさそうな執事さんのことだ、そんな熊井ちゃんの言ったことを断ることなんかできなかったんだろう。 本当にすみません、執事さん。 しかし、いま熊井ちゃんは何て言った? 「これは売れそうw」だって? その言葉の意味は、今この光景を見て一発で理解できた。 熊井ちゃん、このライブをDVDにして売るつもりなのか。 「だって、もったいないじゃん!」 もったいない、っていうのはBuono!のライブをやるんだから多くの人に見てもらわなきゃ勿体無いってことかな。 それとも、せっかくカネを取れるコンテンツがあるのに何もしないなんて勿体無い!ってことだろうか。 その点については、あまり深く考えないほうがいいのかもしれない。 重要なのは今僕に向けられている、楽しそうなその熊井ちゃんの表情。 彼女が楽しいなら何よりだ。 それなら僕のやることはいつものようにただ一つ。 「うん、もったいないよね! Buono!ライブ、たくさんの人に見てもらおうよ。さすが熊井ちゃんだ!」 そんなわけでカメラマンをさせられている執事さん。 彼は、忙しそうにカメラを操作しながらも、反対の手ではペンライトを握り締めていた。 その手に持っていたのは緑色のケミカルライト。 ふーん。ちゃんと推しのメンバーがいるんだ。 って、おい! 愛理ちゃん推しなのかよ、この人! 僕とかぶるじゃないか! そういうの困るんですけど。 執事さんのその緑のペンライトの握り方。その手には力が込もっているのが分かる。 そんなにしっかりと握りしめられているのは、緑のペンライト・・・・ しまった。 僕は急いで来たこともあって、ペンライトとか今日は何も用意してきていないぞ。 緑サイなしでライブに臨むとは、僕としたことがこれは何たる不覚! 「ちょっとぉ! もう次の曲に行くからね!! 次がラストだよ。準備はいいのぉ!?」 そこまでの間に目の前に次々と繰り出される刺激。もう僕の頭は満杯だった。 そのおかげで、ステージの上にいる軍団長のことすっかり忘れてましt いよいよ最後の曲が始まる。 桃子さんの言葉でステージに集中した僕のその視線は、ただ真っ直ぐ愛理ちゃんのみを捉えた。 客席のひとりひとりに視線を配っている(といっても5人しかいないんだけど)愛理ちゃん。 そして、その最後には僕のことも見てくれたんだ。 僕に微笑みをくれた(!)愛理ちゃん。その視線が最後の僕から外されたその瞬間、彼女の表情が変わったんだ。 その瞬間、愛理ちゃんはアイドルの顔になった。 そして、最後の曲が始まった。 次へ TOP
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前へ 「好きっていう言葉は知覚過程における肯定的な感覚を表現するデジタルな記号にすぎないと思ってた。違うのかな?」 相変わらず難しい言葉を駆使してくる舞ちゃん。私にはその質問の意味からしてよく分からない。 でも、こんなことを私に聞いてくるなんて。舞ちゃん、私に心を開いてくれてるのかな。 それが嬉しかったから、私も舞ちゃんの言葉に誠実に答えようと集中を高めた。 「好き、っていう言葉の中にもたくさんの意味があるんだよ、きっと。LoveとLikeの違いもそうだしさ。 その中でも自分が一番大切にしている気持ちがあるよね。その気持ちだけは相手に真っ直ぐ伝えたいと思えるような。まあ、実はそれが一番難しかったりもするんだけど」 「それなら、舞にとってその言葉を使うのは千聖だけ。そこだけは責任を持ってそう言える自信がある」 「だよね。いま舞ちゃんが言った通りだと思う。好きって言葉を口にするってことは、つまりそれだけの覚悟を持ってるってことなんだよ」 「覚悟・・・」 「舞ちゃん、ひとつ聞いていい? 何でそれを私に? 新聞部の人間なんだよ、わたし」 舞ちゃんはじっと私の顔を見た後、今度はいつもの見慣れた舞様の表情を作られてこう言った。 「夏焼さんは、男の人と付き合ったことありそうだから」 おいおい、私という人間のことをどう思ってるんだか。まあいいけどね。それ、当たりだし。 はぐらかしてもいいところだが、真っ直ぐに話してくれる舞ちゃんを見ると、ありのままを話してもいいかと思う。 「うん、あるよ。もうずいぶん昔のことだけど。ちょっとの間だけだったけどね」 「別れちゃったんだ、その人とは」 「いろいろあってね。まぁ、いい経験、だったのかな」 舞ちゃんは私の話を真剣に聞いてくれた。 そんな舞ちゃんだったが、ふいに彼女の表情がニヤリと歪んだ。 「それで今は鬼軍曹とでしゅか」 「・・・・・」 「後夜祭では随分といい雰囲気だったでしゅね。ふふん」 「・・・・・」 * * * * そんな、舞ちゃんと交わした会話を思い出した。 去り際には「ありがとうね、夏焼さん」とまで言ってくれたのだ。 あの舞ちゃんが私に心を開いてくれたこと、それがとても嬉しかった。 そうやって知ることが出来た舞ちゃんの気持ちだから、私はそれを心の中で大切にしていたい。 「だからさ、私は梨沙子ちゃんや茉麻の意見に賛成かな。他人の私達が口出しすることじゃないし。 今はデリケートな時期だろうから、しばらくは舞ちゃんをそっとしておいてあげた方がいいと思う」 私が同調すると梨沙子ちゃんは、そのかわいらしいお顔をほころばせてくれた。 他のみんなも、だいたい同意見のようだ。 でも熊井ちゃんだけは、みんなとはちょっと違う方向にベクトルが向いているようだった。 私の話したこと、そこに熊井ちゃんなりの独特な解釈を行ったのか、彼女は一人とても盛り上がっていた。 「そっかー。舞ちゃんもそんなに思いつめてたんだ! 友情純情oh青春だね!! ♪とまら~ぬ せ~いしゅんに 規定は無し~さ」 そう言った熊井ちゃんは、とても楽しそうな、そして、温かさを感じるとてもいい表情をしていた。 こういう意外と情に厚いところも熊井ちゃんのいいところなんだろうな。 でも、私の言ったこと分かってるのかな? 舞ちゃんに変なちょっかい出したりしないよね。 心配ではあるが、真っ直ぐな性格の熊井ちゃんのことだ、決して舞ちゃんの嫌がるようなことをしたりはしないだろう。 この熊井ちゃんの情熱の向かう先はあれだ。たぶんこれからも熊井ちゃんの餌食になるのは、きっとあの少年なんだろう。 「高まるー!! 何か歌いたくなっちゃったねー、あははは」 離れたところに、話している雅さんとそれに真剣な表情で聞き入っている他の人達の姿が見える。熊井ちゃんだけは緊張感に欠ける表情だ。 どんな内容の話をしているのだろう。落ち着かない気分。 真剣な表情の彼女達は凛々しく美しかった。 寮生の人達も美しくてかわいい人揃いだけど、この人達もなかなかだよなあ。 この人達の方が学年が上の分、ちょっと大人っぽくて。 カッコイイ人達だな、遠目で眺めながら、そんなことを思う。 一人離れたところに立っているというのも手持ち無沙汰なもので。見るとも無く回りの風景を見回す。 そんな中、一人の中等部の子がそばにいることに気付いた。 あれ? この子、さっき熊井ちゃんをケイタイで撮っていた子だ。 一旦学園内に入っていったのに、また戻ってきたのか。 さっきとは違って、今度は本格的なカメラを構えている。 ずっとファインダーを覗き込んだままの彼女。そのカメラは、僕も見ているあの5人の美少女に向けられていた。 そのカメラに付いている長いレンズ、あれは望遠レンズだ。離れているこの距離でもかなりアップで撮れているはず。 いま流行りのカメラ女子ってやつか。 なるほど、かわいらしい女の子がカメラを構えているというのも、なかなか絵になるものですね。 彼女は撮り慣れているようで、聞こえてくるシャッター音もテンポが良く心地いい。 撮影することに没頭しているのか、そばに僕がいることなんかお構いなしだ。 ファインダーを覗く彼女からは「ヌホホホ」なんていう声が漏れ聞こえてくる。 何故か栞菜ちゃんを連想してしまった。彼女のその艶やかな黒髪といい、その辺が似ているように見えるからだろうか。 みなさん、撮られているのに気づいていないのかな? ま、いいか。僕には関係ないことだ。 視線を戻すと、熊井ちゃんが手招きしている。雅さんの話しは終わったのかな。 5人のもとに行くと、皆さんは僕のことをじっと見つめてくる。 こ、怖い・・・ この人達が固まって立っているのを見ると、ぶっちゃけちょっと怖い。 今ここにいる5人の女子生徒さん。5人とも皆さん背が高くて、そして、みなさん揃って美人系のお顔。 だからなのか、この人たちの存在感は際立っていて、そこには何かとても迫力が感じられる。 大いなる貫禄を漂わせながら、5人の美少女が集っているのだ。 通り過ぎていく中等部の後輩さん達がチラチラとこっちを遠慮がちに見ていく。 高等部の人達でさえ、この5人の横を通っていくときは緊張気味になっているようだ。挨拶する姿も直立不動だ。 学園の人達でさえそんな反応をするこの5人に囲まれて、僕は今本当にちょっと怖いんですけど。 そんな僕の緊張を徳永さんが解いてくれた。 僕のことをじった見た徳永さんは、ニッコリと話しかけてくれたのだ。 「ふーん、いろいろ面白い話を聞けそうだよね。今度、一度詳しく取材させてもらおうかな」 「ちょっと、ちぃ。個人的な興味で取材したりしちゃダメだよ。学園新聞はゴシップ紙じゃないでしょ」 茉麻さん、いい人だなあ。 さっきの熊井ちゃんとのやりとりでもそうだったが、結果的に僕をかばってくれたのだ。 なんていうかお姉さんって感じの人(おかみさんって感じ、とも思ったけど、いくらなんでもそれは失礼でしょ)。 そんな彼女に僕の(熊井とのやりとりとかで)疲弊した心を癒して欲しいという気持ちになる。ちょっと甘えてみたいな、なんてことも思ったり。 茉麻さん、いいなあ・・・ 彼女を見ていると心が落ち着くよ。 それに何といっても熊井ちゃんの扱い方の上手さ、それだけでも敬服してしまう。 会ったばかりのこの生徒会長さん、僕にとってさっそく一目置く存在になったのだ。 「今日の放課後、久しぶりにカラオケにでも行かない? 佐紀ちゃんも誘ってさ」 「やったー! でも、生徒会長が学校帰りにそんなところへお誘いなんかしていいの?茉麻」 「やることきっちりやって遊ぶときは遊ぶ。それでいいでしょ、明日は休みだしさ」 「さすがまーさだ! よーし、歌うぞー。ひろーいーーーん」 「ももはどうする?」「誘う?どうする?」 「桃はいいんじゃね?来られるとウザいし」 徳永さんがそう言ったまさにその時、彼女のケイタイが短い着メロを奏でる。 「あ、メール」 徳永さんはケイタイを開くと、その画面を凝視して固まってしまった。 「・・・・桃からだ」 「メール、なんて書いてあったの? 千奈美?」 茉麻さんの問いかけに、徳永さんが抑揚の無い声でメールを読み上げる。 (やっほー、千奈美ー。今日の放課後、もぉと遊びに行かない?) 「「「「「もも、怖えー・・・」」」」」 熊井ちゃんが僕に向き直って命令を下す。 「聞いたでしょ。そういうことだから、放課後この近場でカラオケ出来るところ押さえておいて。人数は7人で、時間は(ry」 「さて、そろそろ行かないと。この話しは後でね。さぁ、ちゃんと切り替えて授業も集中するんだよ。わかった梨沙子?」 「わかってるもん。いちいちうるさいなぁママは」 「梨沙子ちゃん、高等部の勉強、大変だと思うけど頑張ってね」 「はいっ!夏焼先輩。りぃ頑張ります!!」 茉麻さんが皆さんを促して校内に向かう。 楽しみだねー、なんてわいわい言いながら彼女達は学園の正門をくぐって行った。 ちょっと熊井ちゃん・・・ 僕を今から舞ちゃんに会わせてくれるって言ってたことなど、もうとっくに忘れ去ってしまったんだね。 結局、僕は何をしにここへ来たのだろう・・・ 正門前に一人取り残された僕。 今からでは、もう遅刻確定なのだ。今更あせっても仕方が無い。優先順位を考えて行動しよう。 そう思って、まず熊井ちゃんに言われた条件に合うカラオケボックスを探すべく検索をかけるのだった。 次へ TOP
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前へ お話しがひと段落ついたところで、小柄な上級生がようやく僕のことに言及した。 この人、あの学園祭でライブのステージに立ってたBuono!の桃子さんじゃないか。 その彼女がいま目の前にいるのって、なんか不思議な感じ。 本物の桃子さんが目の前に。恐れ多い気持ちが先立つよ。ちょっと緊張する。 「この方は大きな熊さんの同級生だった方なのよ、桃ちゃん」 「くまいちょーの知り合いなんだ。それはそれは楽しい人生を送れるねぇ、良かったね」 くまいちょお?? 大きな熊さんといい、そういう変わった呼び方が流行ってるのかな。 今のちょっと皮肉っぽい笑顔なのが気になるけど、つまり桃子さんは熊井ちゃんのことをよくご存知ということですね。 えぇ、おかげ様で刺激的な高校生活になりそうで、とても感謝しております。 「今朝の風紀チェック、なかさきちゃんとずいぶん長い時間やりあってたねー、もも」 「いいんちょさん、今日やけに張り切っちゃってるんだもん。たぶんもぉがもうすぐ卒業だから思い出作りしたかったのかもね」 話しを聞いてもらおうとするお嬢様と熊井ちゃんの2人に、それぞれにこやかな微笑みを向ける桃子さん。 とても小柄なのに、そのたたずまいはまさしく上級生。 優しそうなお姉さんだな、なんて一瞬思った。 「この方もBuono!のファンで、この間のライブをご覧になったそうよ、桃ちゃん」 「おー! あのライブを見てくれたんだ!! で、誰のファンなの?」 「え?」 「だーかーらー、3人の中で誰が一番カワイイのか聞いてるんだけどぉ」 「・・・・」 正直に答えていいのだろうか。それとも空気を読んだ方が? 高度な判断を迫られて答えを言いよどんだ僕の代わりに、お嬢様が即答して下さった。 お嬢様の選択した答えは直球勝負。 「この方は熱心に愛理の応援をして下さったんですって」 「ふーん、そうなんだ(棒読み)。どいつもこいつも、愛理愛理ってさあ」 お嬢様、勝負球がストレートど真ん中ではさすがに甘すぎたようです。 しかもお嬢様、これはひょっとして思いっきり地雷を踏んだのではないでしょうか。 あからさまに口を尖がらせる桃子さん。 たった今さっきまでのお嬢様たちに見せていたあのやさしい笑顔はどこへ? こ、怖い、この人。ステージではあんなにニコニコと愛想をふりまいてたのに。 でも、その質問は愚問だよなあ、誰がかわいいかなんて。 みんなかわいいもん。 そもそも、舞ちゃんよりカワイイ子なんか存在しませんが、何か? なーんて。 そんなこと言ってみたらどうなってしまうんだろう。目の前の人が怖いから絶対言えないけど。 その目の前の人の手前、この場をなんとか取り繕わなければ。 そこで思いついた話題は僕にとって不本意なものだったが、背に腹は変えられない。 「でも、僕の周りはみんなピンクのペンライト持ってる人ばっかりでしたよ。緑サイの僕はその人達にどつかれまくってましたもん」 それを聞くと、桃子さんは怖い顔から一転して、とても楽しそうな表情になる。 「そうなんだ! それは、いい気味だねー。もぉのファンの人はわかってるなぁ」 「終わってから反省会ってのに連れて行かれたら、あの人達ひたすら桃子さんの話題なんですよ」 「そっかぁ。もぉのことそんなに言ってたんだあ。ウフフフ♪」 「桃子さんのことを(嫌というほど)いっぱい聞かされて、僕も詳しくなっちゃいましたよ。好物はウニとカンパチなんですってね」 「それは良かったじゃん、いいことたくさん教えてもらえて! その人たちに感謝しなきゃ!!」 なぜ僕が彼らに感謝しなきゃならないんだろう。 あの日、僕は彼らにそれはいろいろな事をされたのだ。 思い出すと、ちょっと腹が立ってきた。 待てよ、桃ヲタのしたことのその責任は、やっぱり桃子さん本人が取るべきではないだろうかと、ふと思った。 うん、そうだ。泣き寝入りは良くない! 「桃子さんにちょっと申し上げたいことがあるんですが」 「ん?なになに?」 「桃子さんのファンの方々がした行為についてです。あのライブの間、桃ヲタの人達は大勢で僕を囲んでやりたい放題だったんですよ。僕の持ってるのが緑サイだからという理由だけで。ひどいと思いませんか?」 「まーったく思わないよ。だってそんなのピンク持たないのがいけないんじゃん」 「反省会だって、Buono!ライブの反省会って言ってたのに、僕が愛理ちゃんや雅さんの話題を出すと桃子さんの話しをかぶせてきて潰してくるんですよ。それって完全におかしいですよね?」 「全然おかしくないでしょ」 「いや、おかしいですよ。ライブの間はピンクサイで僕の頭を叩きまくったり、聞こえよがしに僕の耳元で大声で桃子コール。 無理やり反省会に連れて行かれたと思えば、酔っ払ったあげくに桃アタックとかいう変なことまでしてきてもう意味がわからない。桃ヲタのこれらの迷惑行為の責任をどう取っていただけるんですか?」 正論だ。 自分の言ったことのあまりの正しさに絶対的な勝訴を確信する。 だが、事態は予想外の方向に進んでいくのだった。 「そンなこと言われても、もぉ困っちゃうゾ・・・」 急にぶりぶりとした口調になる桃子さん。 「でもぉ、それはもぉが一番カワイイのがいけないんだよね・・・ 許してニャン!!」 ・・・・・・ 「・・・も、もっとBuono!というユニットそのものへの忠誠を立てるよう彼らを指導して頂くと同時にですね、桃子さんが責任を持って被害者(僕)への誠意ある対応をs 「ぶー。分かったよー。じゃあ、もぉが責任取って特別に・・・ こゆビーーーム!!」 ・・・・・・ 「これでいい? これでもうすっかり、もぉにメロメロでしょ! 良かったねー。ウフッ」 ・・・・・・ なんなんだ、この人は・・・・ そのとき、ある光景が僕に一発で理解させてくれた。 この桃子さんという人は“すごい人”なんだということを。 それは、あの熊井ちゃんが生暖かい笑顔で桃子さんのことを見ていたのだ。 あの熊井ちゃんが固まってるじゃないか・・・・ そうか、熊井ちゃんにこんな表情をさせるぐらいの人なんだな、この人は。 あー、よく分かりました。 桃子さん、この方はフツウの人ではないんですね。 結局つまるところ、この親玉にしてあのヲタどもありということか。 僕はこれからもずっと緑サイを手放さないつもりだ。 生暖かい笑顔の熊井ちゃんとお嬢様を同一の視界に捉えていて思い出したことがある。 そうだ、舞様からの任務があったんだ。忘れないようにしておかないとな。 熊井ちゃんがお嬢様に何かしようとしたら、僕はそれを全力で阻止しないとならないのだ。 でも、とりあえず今のところは熊井ちゃんの方の心配は無いみたい。 今この場を仕切っているのは、ご覧のように完全に桃子さんのようなので。 熊井ちゃんの心配をしなくていいなんて、何て気楽なんだろう。 そんなお嬢様はと言えば、僕と桃子さんのやり取りを穏やかな微笑みで見守ってくれていた。 「ももちゃんもBuono!のファンの方には優しいのね。さすがみんなのアイドルだわ」 「ちさとも、この子のこと知ってるんだ」 「えぇ。実はね、この方は舞・・・いいえ、何でもないのウフフ」 「ちょっと、ちさとー! 言いかけたなら最後まで言いなさいよ!!」 千聖お嬢様のことを呼び捨てで呼ぶなんて・・・ あの熊井ちゃんでさえ、ちゃんとお嬢様って呼ぶのに。 この人よっぽど偉い人なんだろうか。 桃子さんはついさっきまでの表情とは違った、いかにもお姉さんといった優しく落ち着いた表情に変わっている。 そんな桃子さんのことを楽しそうに見つめるお嬢様。その表情からは桃子さんを信頼しきっているということがよくわかる。 あれ? どこかでこういう表情を見たことあるなと思ったが、そうだあれだ。お嬢様を見つめる舞ちゃんのそれと同じなんだ。 特別の信頼感を寄せている相手にだけ見せると思われるその表情、それが同じなんだ。 お嬢様と桃子さんの間には何か特別の関係があるのを感じる。 そしてそれは、お嬢様と舞ちゃんの2人のそれと似てはいるがまた違う何か・・・ 2人のほのぼのとしたやりとりに、すっかり忘れてしまっていた。 横には熊井ちゃんがいることを。 お嬢様が言いかけたけれど気を使ってぼかしてくれたこと、熊井ちゃんはそれを思いっきり口にする。 「なんだー! お嬢様も知ってるんだ!! こいつが舞ちゃんに片思いだっていうこと」 店内に響き渡るような熊井ちゃんの大きい声。 熊井ちゃんにはかなわない。もうどうにでもなーれ☆ 次へ TOP
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13:名無し募集中。。。 2009/06/04(木) 17 51 13.14 0 清水「説明しよう!」 20:名無し募集中。。。 2009/06/04(木) 17 59 15.78 O 清水「九州ではその名を知らぬものはいないと言われているモー商。の田中…… “クロネコ”の異名を持ち、奴が前を横切ったら三歩後ろに下がらないと縁起が悪いと言われている……」 須藤「縁起悪いだけなのかよ」 清水「実際奴がケンカに勝った所を見た奴がいないために“意外と穴なんじゃね?”とも言われているんだ」 103:名無し募集中。。。 2009/06/04(木) 19 40 33.43 0 清水「菅谷!」 菅谷「なんだよ清水、そんなに息切らして」 清水「キュー学の鈴木が…」 須藤「キュー学の鈴木がどうかしたのか?」 清水「モー商に拉致られたらしいっす…」 熊井「菅谷、お前たしか鈴木と…って、おい!菅谷!」 夏焼「行かせてやれよ。あいつ鈴木に惚れてんだ」 徳永「なっ!よりによってなんでキュー学の鈴木に」 嗣永「もうわかってないなあ徳永くんは♪恋はね、一度突っ走ると止められな…ぐほっ」 熊井「そんなことどうでもいい。菅谷1人で行かせるわけにはいかねえだろ」 須藤「そうだな。お前ら行くぞ」 「おう!」 夏焼「え~これからベリ女のやつらと合コンなのに」 清水「いいから行くよ!」 362:名無し募集中。。。 2009/06/04(木) 23 40 58.92 0 須藤「お、真野ちゃん先生がピアノ弾いてるぞ」 徳永「あーやっぱピアノ上手いなー」 真野「みんないくよーさんはい、れぇすのぉ~ かぁ~てぇん~♪」 夏焼「ちょwww」 嗣永「これはwww」 清水「まさかのwww」 熊井「・・・・・・うまいな・・・」 菅谷「ええええええええええ」 368:名無し募集中。。。 2009/06/04(木) 23 44 26.35 0 「お前ダンス部なんだって?じゃあ足が壊れたらもう踊れないよなw」 清水の足を大きな足が地面へと踏みつけた 清水「うわああああああああ」 。・゚・(ノД`)・゚・。 381:名無し募集中。。。 2009/06/04(木) 23 54 24.65 0 修学旅行 風呂場にて 千奈男「嗣永、おまえタオルとって見せてみろよ。興奮して大きくなったのか?ほら、ほら」 脱衣所で、ふざけて嗣永が腰に巻いているタオルを取ろうとする徳永 嗣永「やめてよ、もうやめてよ。」 必死にタオルを押さえる桃太郎 清水「嫌がっているじゃないか、止めなよ、徳永」 見かねて止めに入るキャプテン キャプテンの制止にもお構いなしの徳永 そして、無残にもタオルを剥ぎ取られる嗣永 千奈男「おまえ包茎なんだな。だから必死に隠してたんだな。 土筆みたい、ちっこくてかわいいお子様サイズだな。」 嗣永「見ないでよ。もう見ないでよ。」 千奈男「土筆みたいなチンコだから、これから嗣永のこと、嗣氏って呼ぼうぜ。はい、決定。 」 下を向き黙り込む、嗣永。 泣いているのかと周りの人間が思ったとき、それまでに聞いたことの無い、低い声が脱衣所に響いた。 嗣永「なんだと!貴様、もう一度、『おれの名をいってみろ!』」 千奈男「あー怖い、怖い。包茎って言ったから怒ったのかな。嗣氏ちゃん」 その後のことは、だれも詳しく語ることは無い。そこには怒りに燃える鬼がいた。 頭から血を流して、顔中血まみれの徳永を引きずる半笑いの嗣永。散乱した竹篭、体重計、マッサージチェア・・・・。 割れたガラス扉、ひび割れた鏡・・・・。一言で表すのなら、地獄であった。 10人がかりでなんとか押さえ、動きを封じこめ事なきを得たが、 あのままにしておけば、確実に徳永は湯船に浮いていたであろう。そしてそれ以降、誰も彼を、嗣氏と呼ぶものはいない・・・。 382:名無し募集中。。。 2009/06/04(木) 23 55 15.89 0 368 清水「うぅ…グス…グス」 「どうした?泣いたって誰も助けにこねえぞwトドメさしてやんからさ!」 足を大きく振りかぶったとき 熊井「やめろー!!」 清水「熊井さん…」 。・゚・(ノД`)・゚・。 403:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 00 12 18.66 0 382 息を切らして汗だくな熊井さんがそこに立っていた 熊井「うちの清水が世話になってるみたいで」 「ああ おたくの清水さんの足もう使えないかもねwあっはっはっはw」 熊井「…ってめえ!」 清水「熊井さん!俺のことはいいから早く苦手ください!1人でこいつら相手なんて無茶ですよ!」 熊井「うるせえ!お前ダンスで天下取りたいんだろ?」 清水「でも…!」 熊井「だったらその夢あきらめんなー!」 。・゚・(ノД`)・゚・。 404:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 00 13 27.86 0 >清水「熊井さん!俺のことはいいから早く苦手ください!1人でこいつら相手なんて無茶ですよ!」 訂正 清水「熊井さん!俺のことはいいから早く逃げてください!1人でこいつら相手なんて無茶ですよ!」 407:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 00 17 44.25 0 399 清水「下品な話はよ、よせよ…」 夏焼「あれー清水くんの机の中にスカトロ物のエロ本はいってるよ~」 清水「なっ…!ち、違う!」 409:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 00 29 16.18 0 清水「失敬な、僕はスカトロ物なんて興味ないんだ」 清水「これは陰謀だ、罠だ!」 清水「僕は熟女ものしか買わないんだからな!」 411:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 00 30 44.06 0 夏焼「そんないい声で鳴かないでよ。続きを楽しみたくなるじゃないか」 徳永「うわ・・・あいつほんと悪趣味だな」 清水「残虐だよね・・・」 431:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 00 46 34.67 0 徳永「おい見ろよ清水!!インキンの携帯!!キュー学の鈴木とメールしまくりだぜ!」 清水「徳永君勝手に見たらまずいよ・・・」 徳永「え?大丈夫だよインキンの携帯触った後はちゃんとウェットテシュで手拭くって!」 清水「いや、まずいってのはそうじゃなくて・・・って、え?」 徳永「ん?手・・・」 菅谷「今徳永くんの頬に触れた手はポリポリしたての手だよ」 清水「こわ・・・」 445:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 01 42 46.90 0 清水「千奈男どうすんのよ?卒業できんの?」 498:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 04 02 51.43 0 清水「雅は鉄板のように硬い胸筋なので、雅の胸は鉄板って言われているよ」 夏焼「なんだろう。褒められてるのに侮辱された気分だ。惨めな気分だ。」 587:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 15 00 49.70 0 徳永「おい見たか?校門の前にベリ女の制服着た女の子が誰か待ってるみたいだぜ」 清水「まさか…」 熊井「あ、おい清水」 清水「もうここには来るなってあれほどいっただろ」 佐紀「ご、ごめんなさい…」 593:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 16 08 28.56 0 清水「熊井さんがいなきゃ今の俺はなかった」 これが清水の決め台詞 727:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 23 24 46.45 0 徳永「なーなー清水!!菅谷今朝夢精したんだってよー!!!!!ww」 清水「徳永くんはデリカシーがないなぁ・・・」 730:名無し募集中。。。 2009/06/05(金) 23 26 37.34 0 清水「ふっふ・・・今日の僕はいつもと一味違うのだよ」 845:名無し募集中。。。 2009/06/06(土) 01 14 01.74 0 清水「ま、まさかあの拳法を使える者が現代にいるのか!」 須藤「し、知っているのかキャプテン」 清水「あぁ、だが、昔、本(民明書房)で読んだ程度で見るのは初めてだ。」
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ヴァゴール アーサー王伝説に登場する人物。 イル・エストラング(エストランゴット)の王。 関連: マラブロン (息子)
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ポケットモンスター ハートゴールドにしか出現しないポケモン イトマル サンド(SSでサファリゾーンとコガネゲームコーナーを除いてHG限定) カイオーガ ガーディ ラティアス キャタピー(SSで虫取り大会を除いてHG限定) トランセル(SSで虫取り大会を除いてHG限定) ゴマゾウ ドンファン マンキー マンタイン グライガー ヤミラミ ヤジロン オムナイト アノプス ハートゴールドにしか出現しないポケモンの情報提供をお願いしていますm(..)m 名前 コメント すべてのコメントを見る 1劇オ肝炎 -- (デブーガ) 2012-10-03 15 33 18 あなたがかいたのは、まちがんうそです。 -- (ソウル) 2012-09-02 14 04 44 死ね チンカス -- (名無しさん) 2011-02-16 20 49 38 しねうんこ -- (名無しさん) 2010-07-27 10 19 54 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ -- (ぽ「ん;tg0t0bph-y@j) 2010-07-03 09 00 22 かいおーガ -- (kay) 2010-03-09 17 24 59 友達 -- (ヤミカラス) 2009-12-06 10 31 45 カイオーガ・グラードン、あなたならどっちがいいww? -- (チュレイ) 2009-12-01 20 13 36 グライガーもじゃなかったっけ? -- (あほ) 2009-11-25 23 13 53 貝の化石がHGだけなのでオムスター、オムナイトもあると思います。 -- (嗚呼嗚呼い?) 2009-11-11 16 18 13
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日程 1次ラウンド 11/18~11/20 Aグループ テクノポート福井スタジアム Bグループ アスパ五色 Cグループ 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 決勝ラウンド 12/2~4 大阪長居第2陸上競技場 参加チーム(12チーム) 地域リーグ枠 01.ノルブリッツ北海道(北海道1位) 02.福島ユナイテッドFC(東北1部1位) 03.横浜スポーツ&カルチャークラブ(関東1部1位) 04.JAPANサッカーカレッジ(北信越1部1位) 05.藤枝MYFC(東海1部1位) 06.奈良クラブ(関西1部1位) 07.デッツォーラ島根(中国1位) 08.黒潮FC?(四国2位・愛媛FCしまなみ?辞退の為) 09.HOYO AC ELAN大分?(九州1位) 出場決定チームに辞退が出た場合は当該地域の次順位のチームに権利が繰り下がる JFA優遇処置を承認されたチーム S.C.相模原(神奈川県1部1位) 全国社会人サッカー選手権大会枠(上位2チーム) 01.東京23フットボールクラブ(優勝) 02.S.C.相模原(2位) 03.藤枝MYFC(3位) 04.愛媛FCしまなみ?(4位) 2・3位が権利持ち、4位が辞退の為、優勝チームのみにこの枠が適用される 補充枠 01.バンディオンセ加古川?(関西1部2位) ============出場ライン=============== 02.FC KAGOSHIMA(九州2位) 出場決定チームに辞退が出た場合は同地域の次順位のチームに権利が繰り下がる グループ分け Aグループ JAPANサッカーカレッジ 横浜スポーツ&カルチャークラブ バンディオンセ加古川? 藤枝MYFC Bグループ ノルブリッツ北海道 奈良クラブ 福島ユナイテッドFC S.C.相模原 Cグループ デッツォーラ島根 HOYO AC ELAN大分? 黒潮FC? 東京23フットボールクラブ 1次ラウンド結果 順位表 Aグループ チーム 勝点 試合 勝 PK勝 PK負 負 得点 失点 差 1 藤枝MYFC 8 3 2 1 0 0 4 2 +2 2 横浜スポーツ カルチャークラブ 7 3 2 0 1 0 8 3 +5 3 JAPANサッカーカレッジ 3 3 1 0 0 2 4 6 -2 4 バンディオンセ加古川 0 3 0 0 0 3 1 6 -5 11/18 JAPANサッカーカレッジ 2-5 横浜スポーツ カルチャークラブ (J) 54 85 植田雅之 (横) 26 38 55 辻正男 35 吉田明生 90 松本憲 バンディオンセ加古川 1-2 藤枝MYFC (加) 78 福田俊太 (藤) 90+1 内田和志 90+4 石田祐樹 11/19 JAPANサッカーカレッジ 2-0 バンディオンセ加古川 (J) 26 86 池川修平 横浜スポーツ カルチャークラブ 1(3PK4)1 藤枝MYFC (横) 79 森田真司 (藤) 54 アラン 11/20 JAPANサッカーカレッジ 0-1 藤枝MYFC (藤) 88 アラン 横浜スポーツ カルチャークラブ 2-0 バンディオンセ加古川 (横) 19 平間直道 83 オウンゴール Bグループ チーム 勝点 試合 勝 PK勝 PK負 負 得点 失点 差 1 S.C.相模原 9 3 3 0 0 0 7 1 +6 2 奈良クラブ 6 3 2 0 0 1 3 1 +2 3 福島ユナイテッドFC 3 3 1 0 0 2 6 6 0 4 ノルブリッツ北海道 0 3 0 0 0 3 2 10 -8 11/18 ノルブリッツ北海道 0-1 奈良クラブ (奈) 85 檜山勇人 福島ユナイテッドFC 1-2 S.C.相模原 (福) 37 小林康剛 (相) 8 齋藤将基 22 奥山雅之 11/19 ノルブリッツ北海道 2-5 福島ユナイテッドFC (北) 58 伊古田健夫? 85 三浦功司? (福) 1 小林康剛 10 金廣閔 18 金功青 45 79 清水純 奈良クラブ 0-1 S.C.相模原 (相) 19 齋藤将基 11/20 ノルブリッツ北海道 0-4 S.C.相模原 (相) 11 坂井洋平 60 齋藤将基 77 古賀誠史? 90 吉岡航平 奈良クラブ 2-0 福島ユナイテッドFC (奈) 56 牧悠二? 65 橋垣戸光一 Cグループ チーム 勝点 試合 勝 PK勝 PK負 負 得点 失点 差 1 HOYO AC ELAN大分 7 3 2 0 1 0 6 2 +4 2 東京23フットボールクラブ 6 3 2 0 0 1 6 1 +5 3 デッツォーラ島根 5 3 1 1 0 1 6 3 +3 4 黒潮FC 0 3 0 0 0 3 2 14 -12 11/18 デッツォーラ島根 1(7PK6)1 HOYO AC ELAN大分 (島) 90+3 平野賢児 (分) 90+4 堀健人 黒潮FC 0-5 東京23フットボールクラブ (東) 14 山下亮介 32 55 中山友規 `75 山本恭平 89 岡正道 11/19 デッツォーラ島根 5-1 黒潮FC (島) 11 隅田航 13 33 61 平田翔太 73 下村尚文 (黒) 43 大西徹? HOYO AC ELAN大分 1-0 東京23フットボールクラブ (分) 52 佐藤亨 11/20 デッツォーラ島根 0-1 東京23フットボールクラブ (東) 14 山本恭平 HOYO AC ELAN大分 4-1 黒潮FC (分) 14 62 79 中嶋雄大 70 堀健人 (黒) 74 森和佐? 決勝ラウンド チーム 勝点 試合 勝 PK勝 PK負 負 得点 失点 差 1 横浜スポーツ カルチャークラブ 7 3 2 0 1 0 7 2 +5 2 藤枝MYFC 6 3 1 1 1 0 2 1 +1 3 HOYO AC ELAN大分 5 3 1 1 0 1 2 5 -3 4 S.C.相模原 0 3 0 0 0 3 2 5 -3 12/2 藤枝MYFC 1-0 S.C.相模原 (藤) 74 清水健普 HOYO AC ELAN大分 0-4 横浜スポーツ カルチャークラブ (横) 2 青田翔 27 57 辻正男 79 吉野善貴? 12/3 藤枝MYFC 0(6PK7)0 HOYO AC ELAN大分 S.C.相模原 1-2 横浜スポーツ カルチャークラブ (相) 80 奥山雅之 (横) 56 辻正男 65 平間直道 12/4 藤枝MYFC 1(7PK6)1 横浜スポーツ カルチャークラブ S.C.相模原 1-2 HOYO AC ELAN大分
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【出展】ポケットモンスターSPECIAL 【種族】人間 【性別】男 【本ロワでの動向】 「ばーか。言ったろ、オレの戦いは自分のためだって」 レッドに修行をつけてもらった後の時期から登場。 支給品に恵まれていたこともあり、レベルアップしたポケモンバトルの腕と、持ち前のトリッキーさを存分に活かすことができた。 そのかっこよさ、活躍シーンの多さ、着々と成立させていく恋愛フラグと絆等々があいまって、通称前期主人公。 登場話にて支給品であるクールと早速喧嘩する。 誇り高いクールは、一見ちゃちい男であるゴールドのことを主人と認めなかったのである。 まあ、クーたろうというダサかっこいいニックネームに反発したのも大きかったが。 しかし、状態表での思考はそんな表向きとは裏腹に、ダチであるシルバーを気にかけ、非道を成す主催者へ憤る正義感にあふれるものだった。 そのシルバーとは長らく考えも行動も距離的にも、すれ違い続けることとなる。 クールと喧嘩を繰り返しつつ、 ゴメちゃんを愛でながらワイワイやっていく中で、悪リンを保護。 女好きを匂わせるゴールドにこれ幸いとリンは取り入ろうとするも、それをクールに見破られる。 しかし、ゴールドはリスクを受け入れてでもリンを守っていく意思を曲げず、クールもその前向きさに呆れつつも、リンを気にかけるようになる。 その後、河原にてティリエルに襲撃される。 好きでもない男に偽りの好意を振りまき、自分の命だけは護ろうとするリンを侮蔑し、殺そうとするティリエル。 ゴールドは命懸けでリンを護りつつも、ティリエルを山吹ギャルと命名しあろうことか口説き始める(?)。 これには、愛を注ぐ側であり、注がれたことのなかったティリエルも僅かに動揺。 好きでもない相手に、何故自分が兄に全てを捧げているかのように、命さえ賭けられるのかと心動かされたこともあり、ティリエルは撤退。 ゴールドは九死に一生を得、更にはリンに本物の好意を寄せられ始める。 二人の美少女とフラグたったゴールドマジでもげろ。 以降、リンと着々とフラグを立てつつ、クール&ゴメちゃんとも絆を育んでいき、リンクやダイも仲間に引き込み、気付けば対主催集団の中核となる。 すごかったのはこの集団、中核であったゴールドがぶれなかったこともあり、当時暗躍や誤解、疑心暗鬼が横行していた当ロワにおいて、屈指の安定性を誇っていたことである。 そんなゴールドにも遂に運命の時が訪れる。 食肉工場をはじめ、延々とすれ違い続けていたシルバーと、遂に再会したのである。 しかしシルバーは、刹那とのバトルで揺らいでいたとはいえ、未だに踏ん切りが効かずマーダーのまま。 友情と家族愛のどちらを選ぶか葛藤するも、シルバーは家族を選びその凶刃をゴールドに振り下ろす。 が、避けようとしないゴールドの姿に、シルバーもまた躊躇し、刃を止めようとしたところで、ティリエルが乱入。 死した兄への純愛を貫くために、自身の心を乱すゴールドを殺して、自分も死のうとしていたティリエルは、自らの手でケリをつけることを望み、ゴールドを横取りしようとしたシルバーへと矛先を向ける。 されどその刃が貫いたのは、シルバーではなくゴールドだった。 音を立て倒れるゴールド。 その光景を前に、誰もが――敵対していたはずのシルバーや、ティリエルでさえ、彼に駆け寄る。 彼らはみんな、泣いていた。 「まあなんだ。よくあるこった、気にすんな」 それでも尚自分のせいだと自らを責めるシルバーにゴールドは笑うのだ。 「ばーか。言ったろ、オレの戦いは自分のためだって」 そうして、ゴールドは最後の力を振り絞り、立ち上がる。 死に際のものとは思えぬ強い意志で睨みつけるその先にいたのは、シルバーでもなければ、ティリエルでもなかった。 クールやティリエルのように、ゴールドというただの“人間”に惹かれた怪物がまた一人。 零号開放をなし、会場全域を襲っていたアーカードがそこにいた。 「こんばんは、ヒューマン。調子はどうだ? 致命傷だな。心の臓が貫かれてるぞ。 どうする、どうするんだ? そのざまで私を倒すと? 化物を倒すと!!」 まったく、まったくもって痛いところをついてくれる。 正直足元も覚束なくて、目を開けてるのもやっとなありさまだ。 けど、だけど。 「オレには、こいつが、こいつらがいてくれてるんスよ」 誰よりも早く、アーカードと自分の間に割って入ったクールが。 彼に続き、次々と吸血鬼に立ち塞がるダイやティリエル、ゴメちゃん達が。 後を託せる人達が、ゴールドにはいてくれているのだ。 「ほう……それが貴様の使い魔か。駒か、道具か、見かけどおり犬か」 「『パートナー』だ! 一人ひとりがオレの大事な『ダチ公』で、『仲間』で。 一匹一匹が俺の大事な相棒たちだ!! アーカード! オレは、シルバー達は、てめえになんざ負けやしねえ! どれだけ群れようが独りでしかないてめえに、オレ達が負けるものか!」 いつしか右肩をシルバーが支えてくれていた。 いつしか左肩をリンクが支えてくれていた。 キューはゴメちゃんが咥えて渡してくれた。 ゴールドが築いてきた全ての絆が、ここにはあった。 ならば、であるなら。 彼は、彼らは、負けはしない。 人と、人ならざる者。 種族を超えて結びついた者達が、人でいられず化物になるしかなかった者に、負けるはずがない。 「シルバー達を頼んだぜ……相棒!!」 「了解だ――マスター!」 だったら、安心だ。 こいつは、クーたろうは契約を破らない。 絶対に、やり遂げてくれる。 霞む視界の中、アーカードと切り結ぶ仲間達を見送りながら、ゴールドは、安らかな心地で、永遠の眠りへと誘われる。 ああ、けど、だけど。 たった1つだけ、心残りがあった。 「あ……」 支えられてさえ、立っていることもままならなくなったゴールド。 仰向けに倒れたその身体が、地面と激突する寸前、何か柔らかいものに包まれた。 それは、少女だった。 泣いている少女だった。 ずっと護って来た少女だった。 これからは護れない少女だった。 「嫌、ダメ、命令だから、命令だから! 置いてかないで、わらしを、おいでかないでよぉっ!」 ぽたりぽたりと、リンの頬を伝い、ゴールドをも濡らす涙を、拭ってやれる力はもうなかった。 いつもならペラペラと動く口でさえ、今はろくに言うことを聞いてはくれなかった。 だから一言。 たった一言。 「リン……ありがとな」 その一言に全てを込めてゴールドは眠りについた。 多くの者達の心を繋いだ少年は、多くのものを彼ら彼女らに残し、静かに息を引き取った。 主なキャラとの関係 キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 鏡音リン 仲間 リン リスクを受け入れてでも護ると決意 シルバー 仲間 シルバー 最終的にクールを託す ダイ 仲間 ダイ ゴメちゃん経由で友人になる リンク 仲間 リンク 骨ブーメランをプレゼントした “愛染他”ティリエル 敵対→仲間 山吹ギャル 対極の在り方故に意識される